J-Quantsと時点整合性
時点整合性とは、各判断で使う情報が、その判断時点までに利用可能だったかを確かめることです。
知っていた情報だけで判断する
時点整合性とは、各判断で使う情報が、その判断時点までに利用可能だったかを確かめることです。過去の価格や財務を今日取得しただけでは、その確認は完了しません。値が表す日付と、値を利用できた時点を別々に考える必要があります。
架空の研究で月曜日の寄り付きに売買するなら、その時刻より後に公表された月曜日の情報は使えません。日付が同じであるという理由だけで結合すると、未来の情報が入ります。判断の締切を時刻も含めて固定することが出発点です。
三つの時計を記録する
観測または対象期間の終了、情報の公表、研究環境への到着という三つの時計を分けます。価格と財務では時計の意味が違い、銘柄一覧にも基準日があります。列の名前が Date でそろっていても、意味が同じとは限りません。
架空の財務値を結合する表では、期間末、開示、到着、判断に使う最初の日を記録します。到着の履歴がない場合は空欄を残し、仮定した遅延を別に書きます。仮定を証拠と混ぜないことが、検証結果を読み返す際の助けになります。
改訂と現在の状態に注意する
最新の訂正値や現在の市場区分を過去へ広げると、当時の情報とは異なる入力になります。元の版を保つことと、各判断までに使える版を選ぶことは別の処理です。最終値だけを保存した入力では、その選択を再現できない場合があります。
架空の銘柄が後に別の市場へ移ったなら、移転後の区分で過去の対象銘柄を選ぶ研究と、当時の区分で選ぶ研究は違います。価格系列が同一でも標本が変わります。値の版と対象集合の版を両方管理することが必要です。
保守的な遅延の意味を知る
前の観測日までの価格を使うことは、同日の未来値を避ける設計として役立ちます。ただし、それだけで財務、銘柄区分、調整係数、到着履歴まで時点整合性が証明されるわけではありません。列ごとに利用条件を点検します。
架空の一日遅延を与えても、訂正が数週間後だった場合には古い判断を守れません。遅延は実験条件として感度を調べられますが、欠けた配信履歴の代わりにはなりません。証拠のない箇所を残したまま、確認できた範囲を説明します。
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ファクター分析の入力と評価、データの保存と再現、決算開示の日時と訂正を合わせて読むと、入力の定義、利用時点、評価の役割をつなげて確認できます。この記事の数値と企業の例はすべて説明用の架空例です。実際の入力では、利用する版の資料と、自分の取得・実行記録を優先して確認してください。
操作の確認範囲はKabuForge の公式 GUI 研究コース、データの仕様と現在の実装はJ-Quants 公式:V2 の財務実装、J-Quants 公式:V2 の株価・銘柄一覧実装で確認できます。列の厳密な単位や利用可能な範囲は、契約に対応する公式仕様で確かめます。本記事の研究設計上の提案は、すべてが画面上で実装されたという意味ではありません。
本記事は研究手順を学ぶための教材で、特定の銘柄や売買を推奨せず、将来の収益を保証しません。公開コースの過去データによる研究は、当時利用できた情報だけを使ったことを全面的に保証するものではありません。免責事項
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